加速する終活
2017.02.02

subimg04終活という言葉が良く聞かれます。これは人生の終わりに向けて、前向きに準備することで、今をよりよく生きる活動のことです。世界一の長寿国である日本では、高齢化と少子化は進行し続けています。また経済的にも厳しい現代で、自分の最期に不安を感じる人が多くなったことは事実です。それと同時に、仕事が忙しい我が子や孫に負担をかけたくないと考える人が増えたこともあり生まれた言葉です。そんな不安から生まれた発想が今では、自分のエンディングまで自分の理想を考えることができるという楽しみや、我が子や孫に負担をかけずに済む安心感の方が大きくなり、この言葉はポジティブにとらえられるようになり活動も加速することが予想されます。自分らしい最高のエンディングを迎えるために、まずは自分の人生を見つめ、これから残りの人生をどのように生きていきたいか理想を描いてみることは大切です。

終活で得られるメリットとしては、自分の中にあるものを全て出し、整理していく経過で気持ちがスッキリしてくるということが挙げられます。時間がかかる作業ではありますが、問題点や気になっていることが明確になることで気持ちが晴れていきます。残された家族や、大切な方へ伝えたいことを明確にしていくことも有効です。現実的な問題としてふりかかってくる、葬儀の手配や相続の問題などの課題に対して、あらかじめ手を打っておくことにもなります。残された家族や大切な方の経済的、心理的な負担を軽くすることができます。普段、なかなか向き合えない、本当にやるべきことや、やりたいことを明らかにしてみると、残りの人生が開けてきます。

まずは目的を深く見つめてみましょう。それにはエンディングノートを使うのも有効です。例えば、幼い頃からどんなことがあったのかを書き出してみると、現在の自分という人間形成が見えてきます。疎遠になった人の名前をあげてみたり、残された財産をどうしたいかなど、これまで生きてきた人生のことやこれからどんな人生を過ごしたいかを言葉にして残していきます。墓碑銘は何を刻んでみたいか、家族に残しておきたい願いなど気の向くままに書いてみましょう。ノートは、書きながら人生の棚卸しを考えるツールとして活用するべきです。最近では、単身で暮らす独居老人は増え続けています。熟年離婚などによるシングル世帯、選択的に子どもを持たない世帯、生涯未婚である人など、いわゆる「孤独な老後」を送っている高齢者は増えています。こうした高齢者にとって悩ませるのが墓です。樹木葬や永代供養など墓の持ち方も変化してきています。血縁関係にない人同士が入ることができる「共同墓」という考え方も急速に広がっています。そして、これらの墓に入りたいという意志を同じくする「墓友」同士が、親交を深めるというケースが増えています。今後もエンディングに関する考えは様々なニーズを受けて加速化するでしょう。

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